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2021 6/14
京都観光

5月の歳時記

2021年6月14日

皐月の「さ」は古くは耕作を意味したそうで、稲作の月として「さつき」になったといわれています。早苗を植える月「早苗月」(さなえづき)が略されて「さつき」になったとも。 京の花の名所では、杜若、花菖蒲、五月、牡丹と次々にその見頃を迎えます。寺院の名園も、新緑の山々を借景にして、すがすがしさと生命力に満ちあふれた佇まいとなります。 ゆっくりと散策をお楽しみいただくのに最適のシーズン、皆様のお越しをお待ちしております。

1日|競馬会足汰式 上賀茂神社

5日の「競馬会神事」に先立ち、馬の状態を実際に見て組み合わせを決定するための試乗ですが、装束も本格的、ムチを入れての試走も本格的です。

 

1~4日|大念仏狂言 神泉苑

壬生狂言から分かれたもので、約30番の曲目の中から毎日数番が上演されます。

 

大念仏狂言 千本ゑんま堂

足利義満が普賢象桜を賞でたのが縁で花の盛りに行われる念仏狂言は、京都三大念仏狂言のひとつ。

 

3日|流鏑馬神事 下鴨神社

葵祭の道中の安全を祈って露払いの儀式として古くから行われている神事です。
狩装束の射手が駆ける馬上から矢を射る妙技を披露します。

 

狸谷山大般若祈願会 狸谷山不動院

交通安全、無病息災・災難除けを祈願します。災難除けの加持祈祷が行われます。

 

4日|斎王代女人列御禊神事 上賀茂神社

葵祭のヒロイン「斎王代」と女人列に参加する約50名のみそぎの儀が、「ならの小川」で行われます。

 

5日|藤森祭・駈馬神事 藤森神社

端午の節句に武者人形を飾る菖蒲の節句の発祥地と言われている神社。 菖蒲が勝負に通じることから、勝ち運のご利益に恵まれるとも。
藤森祭は1日から。一番の見所である駈馬神事は5日に行われ、氏子が逆立ちや一字書きなどの曲乗りを行うことで全国に知られています。

 

競馬会神事 上賀茂神社

起こりは寛治7年といわれる由緒ある神事です。乗尻と呼ばれる騎手が安全と必勝を祈る乗尻奉幣の儀等が行われたのち、10頭程の馬が左右つがいになって、速さ、作法などを競います。

 

歩射神事 下鴨神社

宮中古式による葵祭の露払いの前戯す。色々な弓矢の神事が行われ、葵祭の無事が祈願されます。

 

泰山府君祭端午大護摩供 赤山禅院

「邪気を払う」とされた端午の節句に、比叡山千日回峰大行満阿闍梨による「災厄除去・病魔退散」の大護摩供えが行われ、大般若経の転読やご詠歌が奉納されます。

 

12日|御蔭祭 下鴨神社

葵祭にむけ神霊を下鴨神社に迎える為の神事が行われます。境内「糺の森」では舞楽「東遊」が奉納されます。

 

13日|松尾大社還幸祭 松尾大社

神輿渡御祭の中心で、今でも氏子の間で「おまつり」と言えばこの祭を意味します。本殿、回廊、拝殿、楼門、各御旅所の本殿、神輿から供奉神職の冠・烏帽子に至るまで、葵と桂で飾るので、古くから「葵祭」とも言われてきました。「賀茂祭」と区別して「松尾の葵祭」とも。

 

14日|新日吉祭(いまひえまつり) 新日和神宮

神仏混在のお祭りです。新日吉神宮の祭官が祝詞をあげ、妙法院の門跡が読経するという、神仏混交の珍しい祭事が行われます。800年もの歴史があります。

 

15日|葵祭 下鴨神社・上賀茂神社

正式名称「賀茂祭」。平安王朝時代の古式そのままに、「宮中の儀」「路頭の儀」「社頭の儀」から成り立ちます。国家安 泰を祈願するため、天皇が幣物(神への供物)を上賀茂・下鴨両社に奉納した「巡行」が始まりといわれる行列は「路頭の儀」にあたり、全国的に有名です。 10:30御所を出発、下鴨神社を経て上賀茂神社に至ります。(15:30頃)

 

17日|五月満月祭(ウエサクサイ) 鞍馬寺

釈迦の降誕・悟りを開いた日・入滅の日が、全てインド歴の第二月の満月の夜であったという伝承から行われる祭。
太陽暦では四月から五月の満月にあたるため、5月のこの夜行われます。蓮の花様の灯篭が数多く奉納され、満月とあいまって幻想的な空間が浮かび上がります。

 

20日|三船(みふねまつり) 車折神社・嵐山

新緑の嵐山・大堰川において優雅に繰り広げられる平安王朝を偲ぶ舟遊び絵巻です。車折神社の例祭で、約1100年 前、宇多上皇が大垣川に御幸の際、舟遊びを楽しんだことに始まり、その後、和歌・漢詩・奏楽に長じた者を3隻の船に分乗させ、舟遊びを楽しんだという故事 によります。

 

28日|業平忌 十輪寺

六歌仙の一人在原業平の法要が営まれます。晩年この地に住まいしたという業平は、塩を焼いて立ち上る紫煙を見ながら昔の恋人を偲んだともいわれています。舞踊、京舞なども奉納されます。

 

30日|御懺法講 三千院

三千院の祭事の中で、最も重要で賑々しい祭事の一つです。声明と雅楽による平安絵巻さながらの伝統ある法要(もともとは天皇家の回向法要)で、かつては御所で行われていたものです。
相国寺 春の特別拝観 ~6月4日 法堂、方丈、浴室など。

 

東寺 「宝物館」春の特別公開

~5月25日 密教美術の宝庫です。

 

高台寺 春の特別展

~5月6日 桃山美術の傑作といわれる高台寺蒔絵の調度品など、北政所ゆかりの寺宝。

 

圓徳院 春の特別展

~5月6日 長谷川等伯の襖絵や庭園など。

 

大徳寺塔頭黄梅院 春の特別公開

~5月13日 本堂、庫裏、唐門は国の重要文化財。中でも庫裏は現存する禅宗寺院における最古のもの。

 

天龍寺塔頭弘源寺 春の特別公開

~5月中旬 本堂から見る嵐山借景は絶品。寺宝・美術品も見られる。

 

天龍寺塔頭宝厳院 庭園公開

~5月31日 嵐山を借景する「獅子吼の庭」の趣は格別です。

 

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